藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第16章 ♡Story40♡ すれ違う心、信じる心
百合side
私はあの後気を失ってしまい記憶はほとんどない......
あれからどれくらいたったんだろう......太輔に、謝りたい......
ちゃんと謝りたいよ......
百合は車の中で静かに涙を流していた。
雅side
「......。」
「......雅様、本当にこれで良かったのですか?」
車を運転する黒瀬が雅に問う......雅はすぐ横で気を失っている
百合の隣におり小さく頷いた。
「あぁ、銃の発泡は予想外だったが命に別状はあるまい......
あと黒瀬......」
「はい...」
「立花君を撃った彼は......」
「分かっておりますよ雅様......既に対応している段階でございます。」
「わかった......」
雅は百合に視線を送り百合の頬ををなぞった......
「......。」
そんな様子を黒瀬はミラー越しに見ていた......。
太輔side
_ピッ...ピッ...ピッ...
あのあと病院に運ばれた二人は手術に入り無事命を取り留めた。
徹平君は幸い腕だけだったのでそこまで酷いものではなかった。
だが一番の問題は立花君、立花君は幸い急所を外れてくれたが
出血量が予想以上に多かった、その為今は意識不明の状態。
ちょうど俺が事故にあった時と同じ状況だ......。
医者が言うに意識は時期戻るとのこと......
「......っ、藤ヶ谷先、生......」
ちょうどその時徹平君は目を覚ました。
「徹平君......傷は大丈夫か?」
「大丈夫っすよ、俺腕を少しやられただけっすから(苦笑)
立花のほうが......よっぽど重症ですよ......」
「立花君も、時期に目を覚ますらしいから安心して今は身体を休めろ。
......それと、ありがとな。俺の代わりに百合の居場所を見つけてくれて......」
「っでも......俺は百合ちゃんを助け出せなかった。
俺がもっと早く来ていれば、立花もあんなことには......」
徹平は目に涙を浮かばせていた......