第15章 ♡Story３９♡　亀裂と絶望

百合side


「っ絶対貴方のところになんか行かない！」



「そんなに嫌なのかい？」



「っ当たり前でしょ！？
誰が貴方のところになんか！！」



「思った以上に気が強いんだね君は......
もっと脆いものかと思っていたけど......」



「っお願いだから私を帰して！
立花さんも放してよ！！」



「それは無理なお願いだね(微笑)
黒瀬、車を出せ。人目がつくとまずいからな......」



「かしこまりました。皆の者、車に乗るまでその男を離すな。」



「「「御意。」」」



「っ放せ！！っ百合ちゃん！！」



「っ立b..＿ｸﾞｲｯ「行こうか(微笑)」...っ嫌！！」



雅は百合の腕を強く掴みそのまま黒瀬と共に歩き出す。



百合は抵抗するもビクともしなかった......



「っ嫌！！放して！！！
太輔助けてよ！！！！」



「君の声なんて届かない(微笑)
さぁ......大人しく着いてくるんだ。」＿ｸﾞｲｯ！



「っぃ......」



雅はさっきよりも手の力を強めた。



「っ百合ちゃん！」＿ﾀﾞｯ！



「っ待て！！」



そんな中団司は必死にもがき、なんとか男達の腕から逃れ再び駆け出した......



「っ立花さん！！」



百合もなんとか逃れようとしたがやはりビクともしない......



「っ立...花さん......！」




必死に手を伸ばすが雅に引っ張られているため届かない......



だが団司が走っている為段々と百合との距離が縮まってきた。



百合と団司は小さな希望に胸を抱き手を伸ばすが......


















＿バンッ！











「っ！？」













静かな夜に銃声が鳴り響いた......











「っ......くっ！」






＿ﾊﾞﾀｯ...






そして団司はその場にばたりと倒れ込んだ......








腹部から血を流し......









「っ立花さん！！！」




「っ立花！！！！！」