藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第15章 ♡Story39♡ 亀裂と絶望
団司side
「っ返して...返してよ......」
百合は声を震え上がらせながら涙を流す......
「っ百合ちゃん......」
彼女がネックレスを大切にしてることは知ってる......でもそれ以上に、
彼女は彼を愛してる......
あのペアネックレスは、ふたりの絶対的絆を表した象徴のモノだ。
それなのに...それなのにあいつは......
「っ......」
(許せない......絶対アイツのことは、俺が......俺らが捕まえてやる......!)
団司は一瞬の隙を見て自分より高い黒服の男達を掻き分け百合達の方へ
駆け出した......
_グイッ!
「っ離せ!!」
だが大人数にひとりはかなり不利......すぐ腕を捕まえられてしまった。
「君は大人しくしてなさい。」
「っこんな状況の中......大人しくしていられるわけねぇだろ!!」
(俺には彼女を助け出す義務があるんだ......助け出して、
安心できるうちに返してやる義務があるんだよ......!)
「っ立花さん!!
お願い!立花さんを離して!立花さんは関係ないでしょ!?」
「君に関わっている時点で関係なくはないでしょ?(妖笑)
_ニコッ..そろそろうちに帰ろうか?(微笑)」
「うち?どういうこと......」
「君がこれから住むところさ......きっと好きになる(微笑)」
「っ嫌よ!!
私を太輔の元に返して!!私は......太輔に謝らないといけないんだから!!」
謝る......ふたりは喧嘩を?
なるほど......麻井の狙いはコレだったのか......
だから彼女は思わずいえから出て行ってしまったんだ......
「駄目だよ(微笑)
もうあそこには帰れない......もちろん、君の自宅にも帰さないよ(妖笑)」
「っ......」
「っ......」
(どこまでも狂った男だ......)