藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第15章 ♡Story39♡ 亀裂と絶望
百合side
「っぁ......そん、な......」
立花さんが来てくれて安心したのも束の間......
太輔からもらった、一番大切なネックレスを有栖川先生に取られて
そのまま水の中へ消えてしまった......
_ニコッ「これで未練を断ち切れるでしょ?」
「っ......!(睨)」
なんの罪悪感もないかのように笑みを浮かべる先生......
っ......ここまで酷い人だなんて思わなかった......。
私は思いっきり睨んだ。だってこの人は......
「そんなに睨まないでよ、これは君が望んだことだろ?(微笑)」
私が、ノゾンダコト......?
「っ...っ違う!!」
確かに一瞬、ネックレスを投げ捨てようと思った......でも、
私には、
それができなかった......
まだ、
太輔のことが、好きだから......
「何が違うんだい?
これが君の本当の願いだろ?(黒笑)」
「っこんなことは私の願いなんかじゃない!!
確かに、一瞬だけ思ってしまった!...っでも!
やっぱり捨てられない......なのに...なのに...
なのに貴方はっ!!!」
「......。」
私はこの世の中で......この人が一番許せない......
さっきの麻井さんよりもずっと......ずっと......ずっと!!
「あれは世界でたった一つのネックレスで......太輔が私の為に選んでくれたの!!
一番......嬉しくて、一番、大切なものなの!!」
「たかがネックレス一つで、ここまで感情的になるとはね......」
「貴方にとってはそうなのかもしれないけど......私にとっては凄く大切なものなの!!
だから返して......返して......返してよ!!!!」
私は声が枯れるくらいにまで声を荒らげた......