藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第15章 ♡Story39♡ 亀裂と絶望
百合が出て行ってしばらく......
「っ......俺は、
アイツの彼氏失格だ......。」
百合にはやっぱり、陸のような何でもわかる同い年の幼馴染や
藤城君のように優しい彼と一緒になったほうが良かったのかもしれない......
俺なんかより......
今百合は、俺のことをどう思っているんだろう......
もう嫌いになっちまったかな?
太輔は首にかけているネックレスを手にとった。
そう言えば百合の誕生日にあげたリングのペアネックレス......
【Dear Yuri
You're the most important person to me.
from F.T】
-君は俺にとって一番大切な人-
そういう言葉を、百合のリングに彫った。
俺にとって百合は誰よりも大切だ......
でも百合にとってはもう......
『太輔のこと.....ずっとずっと大好き!』
っ......
もうどうでもいいって思っちゃってるかな......
そんな事を思っている矢先......
_プルルルル...プルルルル...
「っまさか......百合?」
スマホのコールが鳴り響き太輔は気まずくなった百合が
もしかしたら電話してきたのではないかと期待しながら
着信主を見ると主は百合ではなく......
「っ徹平、君?」