藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第15章 ♡Story39♡ 亀裂と絶望
「っ結局...結局太輔は私のことを子供としか思ってなかったんでしょ!?
所詮、私のことは子供のおままごとだと思って付き合ってたんでしょ!」
「俺はそんな中途半端な気持ちでなんか付き合わない!」
感情を抑えきれない私は......このあと
さらに酷いことを太輔に言ってしまった......
「本当は私と付き合う前からあの人と付き合っていたんでしょ!」
ワタシ ナニイッテンダロ......
「何でそうやって決めつけんだよ!俺の話を最後まで聞け!」
「っ太輔は、本当は私のことなんて好きじゃないんでしょ!?」
さっきから酷い言葉しか言えない私......
なんで感情が抑えられないのよ......
ちゃんと太輔の話を聞いてよ......
自分に言い聞かせ、なんとか自己を取り戻そうとしたがその時......
「っいい加減しろよ!」
_パチンッ!
「っ......!」
突然“パチンッ!”という音が玄関先に響き、
私の視線はいつの間にか足元に移されていた。
そして私はその場で足を少し崩しそうになってしまった......
じんわりと頬には痛みが残っている......そう、
私は......
「っ......ぁ、えっと......」
太輔に殴られたの......
再び太輔の方に視線を送ってみると......
「っわり、ぃ......」
さらに気まずそうにしている太輔の姿が見えた。
「......。」
太輔が私を殴ったのは仕方のないこと......当たり前のこと......
だから太輔は悪くない......全部悪いのは私。
そう、わかっているのに......
「っもういいよ!」_ガチャッ!
「っ百合!」
私は、
どこまで自分勝手なんだろう......