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藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-

第14章 ♡Story38♡ 麻井真琴という女


_プルルルル...プルルルル...



「っ......」
(っ百合......)



着信の主は百合、恐らく今から帰るという連絡だろう......



「どうしたんです?」



電話に出ない太輔が気になったのか真琴はキッチンから出てきた。



「っちょっと席外すんでキッチンにいてもらっていいですか?
会話聞かれるの、あんま好きじゃないんで......」



「?......わかりました!」



真琴は再びキッチンに戻った。



「......。」



太輔はスマホを持ったまま玄関の方に行った。



「......_ピッ もしもし百合?」



『っ太輔!』



「っ電話すぐ出られなくてわりぃ......ちょっと料理に夢中で......」



『ううん、さっきお仕事終わって......
今そっちに向かってるt..「どちら様?」「っちょ麻井先生!」...ぇ?』



なぜか麻井先生は俺のもとに来ていた、もちろん電話の向こうからは



百合の困惑したようなか細い声が聞こえてきた。



「っ何でもない......」



ついそう言ってしまった......



俺、何言ってんだろ......






_現在



『っ何でもなくないじゃん!』



『っ百合ちゃん!?』



電話の向こうから荒らげた声を上げる百合とそれに驚いた山田君の声......



当然といえば当然だ......



『......じゃあ、もう少しで着くから...「っ百合!」_ピッ...』



「っ......」



ほぼ一方的に切られた電話からは



百合の少し呆れたような声が聞こえた......



「っ......」
(俺マジで何してんだよ......)



「どちら様だったの?」



「っ......」



「やっぱり彼女さん?(笑)」



「......。」



どっちにしろ、百合はここに戻ってくる......



ここに麻井先生が居るとわかるのは目に見えてわかる。



でも何でわざわざ来たんだよ......




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