藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第14章 ♡Story38♡ 麻井真琴という女
_車の中
「百合ちゃんドラマ最初の打ち合わせの時よりキラキラしてたね(笑)」
「そりゃあ何度も打合せしてますしいい加減なれますよ(笑)
それにまた同じ人達ですしね。」
「だねぇ(笑)“プルルル...”...運転中に誰からだよ......」
突然涼介のスマホからコールが鳴り出し涼介は急いで車を端の方に止めた。
「もしもし?」
『もしもし涼介か?』
「っ赤沢さん!」
どうやら電話をかけてきたのは樹のようだ。
『急に済まないね(苦笑)
丁度百合さんを送り届けているところだったかな?』
「まぁ......また緊急会議ですか?」
『みたいなものかもしれないな、今事務所で問題になっている
百合さんのヤラカシの件についてだ、関係者を集めろとのことでね......
もちろんマネージャーであるお前は絶対出席だ、できるだけ早く来てくれ。』
「っわかりました、送り届けたらすぐ向かいます。」
『あぁ、じゃあ電話を切るぞ?』
「はい。」
電話を切り涼介は再び車を走らせた。
「赤沢さんからだったんですか?」
「うん、百合ちゃんのヤラカシについての集まりがあるみたいでね......
俺は強制出席みたい(笑)」
「なにか手がかりでも......見つかったんですかね?」
「だといいんだけどね......」
「......あ!太輔に連絡入れるの忘れてた!」
「(笑笑)」
咄嗟に思い出した百合は急いでバッグからスマホを取り出し太輔に電話をかけた。
_プルルルルル...プルルルルル...「っ...珍しく、遅いなぁ......」
コールが車の中で鳴り響くが太輔は一向にでない。
「いつもならすぐ出てくれるのに......」
(それにとっくに帰ってきているはずだし気づかないわけがない......
もしかして太輔も急遽仕事入っちゃったのかな......)
そしてコールが切れかかった時やっと......
『もしもし百合?』
「っ太輔!」