第14章 ♡Story３８♡　麻井真琴という女

「一体なn...っ！？」



「......あの女の人、誰だろ？大学の先生とか？」



太輔がいる下の方に視線を送ってみると太輔と同世代であろう女性が



何やら話している様子だった。



「......帰り道が一緒で、途中まで帰ってきたんじゃないか？
先生にだって、女性の友人くらいいるだろ。」



「そうだけどさ......藤ヶ谷先生って百合ちゃん以外の女の人と話してるとこ
ほとんど見たことねぇし......」



「っ......」
(あの人......ただの同僚さんだよね？北山先生と、同じで......)



咄嗟に不安でいっぱいになった百合。



「っぁ、百合ちゃん......ごめん(汗)」



「っ大丈夫ですよ(苦笑)
同僚さんとの付き合いは大事ですから......」



「......お前、何彼女に余計な心配をさせてる。
ただでさえ危険な状態なのに......」



「っわりぃ、つい......」



「っ......」
(もしかして太輔、よくあの人と帰ってきてるのかな？
帰ってくる時私は大体いえの中にいてわかないけど......

っそりゃあ、私以外の女の人と話すことなんて普通にある、
ううん、それが当たり前......なのに......)







スゴク、ムネガクルシイ......





こんな気持ちは、私達がまだ恋人になる前以来かも......



「......私、
















太輔の気持ちに甘えすぎたのかな？」



「「ぇ......？」」







私、太輔の気持ちに甘えすぎてこんな気持ちになるんだ......






『今も、これからも......俺達はずっと一緒だ。』




『お前以外の奴を好きになれそにねぇよ(苦笑)
......愛してる。』





今までの言葉が、自分の中で当たり前だって思いすぎてる......



それでこんな気持ちになるの......



太輔も、



私が柊さんや陸と話している時も、こんな気持ちだったのかな？



もしそうなら......私、












どれほど太輔のことを傷つけちゃったんだろ......