藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第14章 ♡Story38♡ 麻井真琴という女
「......太輔は、柊さんや陸といた時......
今の私と同じ気持ちだったんですかね?」
「百合ちゃん......」
「もしそれが本当なら、私が思ってる以上に太輔を傷つけてました......
ただ、仲がいい友達として話していても......
好きな人が自分以外の異性の人と話していたら、
こんな気持ちになっちゃうんですね......こんなに、っ......
胸が苦しいんですね......!」
目に涙を浮かべる百合。
「百合ちゃん、そんなに先生のこと......」
「わかってる......わかってるんです。
ただ仲がいい人と話しているだけだって......っでも、
たったそれだけなのに、それだけなのに凄く胸が、苦しい......
私以外の女の人と話さないでって......思ってしまうです......」
「......。」
(今までずっと、百合ちゃんに付きっきりだったもんな......藤ヶ谷先生。
そんな百合ちゃんも、常に先生が傍にいたから......
なおさら辛いよな......)
「いっつも『また嫉妬したでしょ~(笑)』だなんて
軽い気持ちでからかってましたけど、
本当は凄く苦しいはずだったのに私は何も知らないで......」
「まぁ......百合ちゃんは男女共にモテるモテモテ女子って感じだから
そういう感情に慣れてないのかもね(苦笑)」
「陸と付き合っていた時は、こんな気持ちにはならなかったんです。
別に同級生の女の子と話しいても、それが普通って思ってましたから......
でも太輔のそういう姿は、あまり想像つかなくて......」
「それだけ百合ちゃんは、藤ヶ谷先生のことが1番大好きだってこと!
もちろん藤ヶ谷先生だって、百合ちゃんのことが1番大好きだから、
しょっちゅう嫉妬しててくれたんでしょ?
お互い様ってことでいいんじゃないかな?(笑)」
「お互い様......か......」