藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第13章 ♡Story37♡ 有栖川雅
カルメ焼きは無事終わり百合も沢山作った。
「~♪」
(沢山作ったことだし太輔にもあげよ♪)
あげる気満々の百合は胸を弾ませていた。
「じゃあこれで授業を終わります、部活ある人はちゃんと部活に!
部活ない人は気をつけて帰るんだよ?」
「「「はーい!」」」
「百合ちゃん、片付けの方もよろしくね。」
「はい!」
「じゃあ俺らは待ってるよ!
ってか何か手伝う?」
「大丈夫ですよ志村さん、すぐ終わらせちゃいますから!」
「そお?」
「はい......あ、日誌先生に渡さないと......」
「じゃあ俺が代わりに渡してくるよ!そのほうが早く帰れるっしょ?
それに待ってるだけなら立花だけでも十分だしな!」
「ありがとうございます、じゃあお願いします。」
百合は持ってきてあった日誌を徹平に渡した。
「オッケー!」
徹平は日誌を受け取り職員室に向かった。
(私も早く片付け済まさなきゃ!)
百合はせっせと道具を元あったところに片付けていった。
「......。」
そんな百合をじっと雅は見つめていた。
その様子を見ていた団司は......
「......。」
(アイツの目、さっきと全く違う......あれがアイツの本当の正体か......)
団司は雅に怪しまれないようすぐ理科室の前にいた。
そんな時......
_ブルルルルル!「っ!?」
突然スマホのバイブ音が鳴り響いた。
「あ、団司君......校内で携帯は禁止だから外でしてくれるかな?」
「っ大した用件じゃ...「見てないのにわかるのかい?」っ...!」
「もしかしたら大事な用件かも知れないよ?」
「っ......」
(こんなタイミング悪く、誰だよ......)
団司がスマホを取り出し着信主を見てみると...
「っ!?」
(っ美咲さん......)
どうやら着信主は美咲のようだ。
「っ......」
(美咲さんのことだから、恐らく大事な情報......
でも彼女をあいつと二人っきりには......)
団司は眉間にシワを寄せた。そんな様子の団司を雅は見ていた。