藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第13章 ♡Story37♡ 有栖川雅
そして6時間目...
「じゃあ美香ちゃん、私はお手伝いがあるから先に行くね!」
「うん!百合有栖川先生とふたりだけなんてずるいぞぉ(笑)」
「私は太輔だけだもん!安心しなさい(笑)」
(ふたりっきり......大丈夫とわかってても怖いな......)
「私も百合達みたいな禁断の恋に落ちてみたいわ~」
「そう簡単に言わないでよ(笑)
結構大変だよ?バレないようにするの......」
「だねぇ(笑)
......あ、ほらほら!早く行く!」
「美香ちゃんが引き止めてたくせに(笑)」
百合は急ぎ足で理科室に向かっていった。
__理科室
_ガラッ「有栖川先生、少し遅くなってすいません。」
「大丈夫だよ(微笑)
このかごに入ったものが今日の実験道具、
まとめていたから各テーブルに並べてくれる?」
「はい!......これってもしかして......カルメ焼きですか!?」
「正解!
ちょっと簡単すぎたかな?(笑)」
「確かにこれだったらみんな喜びますよ(笑)」
「材料も多くしたから、でっかいのも作れるよ?」
「おお!家族にも分けられますね!」
「そうだね(微笑)」
百合は雅に言われたとおり各テーブルに道具を置いていった。
チャイムもなり授業が始まった。ちなみに百合の班には
美香・徹平・団司と4人、陸玲は同じ班だが百合達とは別。
「今日の授業はカルメ焼き作りか~
めっちゃ作って食べるわ!」
「食い意地を張るんじゃねぇ。」
(......これくらいの用意、わざわざ手伝わせなくてもいい気がするが......)
団司は黒板にチョークで書く雅に視線を送った。
「......。」
(やっぱり、おかしい......いつ動き出しても可笑しくないな......)
こうしてカルメ焼き作りは順調に進んでいった......班もあったが
焦がしてしまう班もいた(苦笑)
「っちょ陸!お前焦がすなよ!」
「う、うるせぇ!」
「ちょっと陸達なにやってんのよ(笑)」
「百合まで笑うんじゃねぇよ!」
「(笑笑)」