藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第13章 ♡Story37♡ 有栖川雅
「有栖川先生、おはようございます。」
「おはよう百合ちゃん(微笑)
徹平君と団司君もおはよう、相変わらず仲良しだね(笑)」
「えっと...まぁ......」
(本当につかみどころがなくて油断できないな......)
「まぁ俺ら百合ちゃんのボディーガードなんで!」
「っば...!」
(コイツ、余計なことを......)
「ボディーガード?」
「っ最近ヤラカシの被害が多くて......それで、偶然家が近いんで
ひとりでいるより安全かなって思って一緒に通ってるだけです。
ボディーガードなんて、大袈裟っすよ(苦笑)」
団司はなんとか理由をつけた。
「百合ちゃんドラマの影響もあって凄く有名になっちゃったもんね(苦笑)
いい友達がいてよかったね(微笑)」
「はい、誰かがいるってだけで凄く安心しますよ(苦笑)」
(誰かといると、すごく落ち着く......ひとりの時は凄く心細い......
私って、こんなに臆病だっけなぁ......)
「そうだね(微笑)
俺もひとりでいるより誰かといる時のほうが好きだよ。
......あ、確か今日百合ちゃんが日直だよね?」
「はい、そうですけど?」
「今日の6時間目化学で実験をやるんだ。
それで日直の君に手伝ってもらいたくてね(苦笑)」
「いいですよ!どんな実験やるんですか?」
「それは授業までのお楽しみ(笑)
きっと百合ちゃん達喜ぶよ。」
「へへ!楽しみです(笑)」
(ってことは、放課後も付き合わされる可能性があるってことだよね......)
百合はそっと徹平達に視線を送った。
「......。」
(放課後も残る感じがするな......でも俺らも待っていれば、大丈夫なはずだ。)
「実験って何やるんですか!?」
「簡単な実験だししかも美味しい実験だよ(笑)」
「うおっめっちゃ楽しみ!」
(簡単な実験だから、道具とかそんなに使わねぇんじゃねぇか?
だったらわざわざ百合ちゃんに手伝わせなくてもいい気がすっけど......)