第13章 ♡Story３７♡　　有栖川雅

「そうだね......丁度宏光の結婚式のあたりかな？
その時に、




『初めまして、君のことはファンだからよく知っているよ(笑)
名簿をチラってみた時は同姓同名かって思ったけど、
まさか本物がいるなんて思ってもみなかったよ(笑)』


『ありがとうございます！』





彼女に意図的に近づいたんだ......」



「彼女と接点を持つために、近づいたんですね......」



「あぁ、まさか友人の結婚式であんなことになるなんてね......
立花君って、ほんと宏光にそっくりだよ(笑)
ちょっと変な気持ちだ......」



「......ども、」
(あんまり嬉しくないのはなぜだ？)←



「今話せるところはこんなところかな？
情報をあまり与えることができなくてすまない......」



「いえ、相手の情報は十分に手に入れることができましたよ。
あとは、時期を伺うだけです......」



「そうだな......ちょっと今からでも行ってこよう。
本当に兄は危険だからね......」



「わかりました、お願いします。
このことは彼女達に言いますか？」



「構わないよ。ただ、事務所や警察には言わないように言っておいて......」



「わかりました。
志村、余計なことをべらべらと喋るなよ？」



「喋んねぇし！」



「......ほんと藤ヶ谷先生と似てるのは顔だけだね(笑)」←



「美咲さんひど！」



「美咲さんは事実を言っただけだろ。代わりにお前が消えろ。」←



「っ立花てめ...ぁ！」



「どうした？」



「俺結構いい案思いついちゃったかも！」



「は？どういうことだ......」



「俺が藤ヶ谷先生の身代わりになるっていうのはどうだ！？」



「「身代わり？」」



「そう！もし藤ヶ谷先生に危険が及ぶことが分かったら
俺が藤ヶ谷先生になりすまして犯人逮捕！」



「なるほど、そういう手もあるのか......」



「だがあいつの目的は彼女だろ？本当に殺しに来るなんてわからない......」



「でもその案は悪くないと思うよ......ただ、あいつらは武器を持っているぞ？」



「大丈夫っすよ！俺元不良だったんで争いごとには慣れてから(笑)」



「「......関係なくね？」」←