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藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-

第13章 ♡Story37♡  有栖川雅


「っじゃあ一体どうすりゃあいいんっすか!?」



「志村落ち着け......ここは一般のお客さんもいるんだ。
騒ぎを立てるな......」



「っわ、わりぃ......でも、ふたりに危険が迫っているのに、
落ち着くことなんてできねぇよ......」



「俺らは警察官だ......常に冷静を保っていなきゃいけない......」



「っ......」



「まだ正式な警察官じゃないのに、しっかりしているんだね......」



「補欠でも、補欠なりのプライドがあるんですよ......」



「やっぱり、君達に頼んで良かった......」



少しホッとするかのようにする美咲。



「でも、本当にどうする気ですか?
証拠もない、警察も動けない......これじゃ、
いつまでも事件を解決できませんよ......」



「なにか理由をつけてでも俺が屋敷に入れるよう心がけているけど、
なかなかアイツの部屋には入れさせてもらえなくてね......」



「なら、アイツと話をすることは?」



「可能だ。アイツは俺を利用しているからね......
俺がなんとか、計画を実行する日を見つけて、
その日に実行犯として逮捕するのが一番可能な方法だが......」



「だが?」



「実際実行するのは本人でなくアイツの配下達だ......
兄が直接犯罪を起こすわけでない......」



「配下の奴も、口を割らないということですか?」



「あぁ。アイツ等は兄の従順な犬のようだからね......
自ら言うことはほとんどないだろう......」



「アイツを逮捕できなきゃ、無意味なのに......」



「それが厄介なことなんだ......」



「困ったものですね......」



「でも一番最優先すべきことは彼女達の安全だ......
百合ちゃん達に、母と同じようなことはさせるつもりはない......」



「......そういえば昨日、守りたい奴がいるって言ってましたけど.......
それは誰なんです?」



「......それは、」
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