藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第12章 ♡Story36♡ 新しく来た副担任の先生
「美咲さん、お店の方は大丈夫なんですか?」
「うん、社員に任せてあるからね。」
「......なぜここに?」
「こっちの方に買い出しの用事があってね......
偶然帰りに、百合ちゃんを見つけたんだ。」
「そう、なんですか......」
「それで、百合ちゃんに忠告しておかないといけないことがあるんだ......」
「え?」
首をかしげる百合、それと同時に団司と徹平は“忠告”という言葉に反応した。
「......。」
美咲は辺りをキョロキョロさせた。
「美咲さん?どうしたんです?」
「......ごめん、ちょっと時間を取れるかな?」
「えっと......」_チラッ
百合は徹平達に視線を送る。
「......俺らも一緒になら、大丈夫だ。有栖川さん、それで大丈夫ですよね?」
「......えぇ。」
美咲の案内によって近くのカフェにやってきた3人。
「......美咲さん、忠告って?それにわざわざ場所を移動だなんて......」
「念のためにね......あいつらに見つかると、やばいから......」
「あいつら?」
眉間にシワを寄せる徹平。
「......有栖川雅、兄が......俺と腹違いだってことは知っているよね?」
「は、はい......文化祭の時に有栖川先生が......」
「単刀直入に言うよ......アイツには、気をつけて。」
「ぇ......?」
「やっぱりな......有栖川さん、アイツは何者なんですか?
こんな時期に新しく副担任として来たんです。それに洋服店のオーナーですよね?
教員とは全く無縁なのに......なぜ彼が七華高校に?」
「......君達は、警察学校の生徒だよね?」
「「っ!?」」
予想外の言葉に驚く徹平と団司。
「俺も怪しく思われておかしくない人物だけど、
こう見えて情報通なものでね......」
「っなぜそんなことを、知っている......」
「......。」