藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第12章 ♡Story36♡ 新しく来た副担任の先生
__放課後
「百合ちゃん帰ろー♪」
「......。」
6時間目の授業が終わり、
それぞれ生徒が帰っていく中徹平と団司が百合の元にやってくる。
「あ、はい!」
(有栖川先生、特に変なところとかなかったけどなぁ......)
教卓で整理をしている雅を見て思う百合。
「......あ、百合ちゃん達気をつけて帰ってね(微笑)」
百合の視線に気付いた雅が3人に手を振った。
「は、はい!さようなら!」
「じゃあ先生また明日ー♪」
「......さようなら。」
「また明日(微笑)」
「......。」
(きっと......私の思いすぎ、だよね!)
そして百合達は教室を後にした。
__帰り道
「なぁ立花......お前まだ先生のこと疑ってんのか?」
「不審な点が多すぎるだろ......それに、
人が良さそうってだけで本当にいい人なのかなんてわからない。」
「......笑顔に隠された裏の顔ってやつ?」
「その可能性も、あるだろうな......」
「ふぅん......」
口元を尖ら焦る徹平、どうやらまだ信じているようだった。
「......。」
(はぁ、やっと熱愛記事の方が覚めてきたのになぁ......)
「百合ちゃん!」
「「「......?」」」
3人が歩いていると後ろからある声が聞こえてきた。
「っ美咲さん!」
後ろを振り向いてみると雅の弟、美咲の姿があった。
「百合ちゃん、この人は?」
団司は突然現れた美咲にシワを寄せながら見て百合に聞く。
「有栖川美咲さんです。」
「っありす、がわ!?」
(有栖川......あいつと同じ苗字?)
珍しく取り乱す団司。
「有栖川先生の弟さんで渋谷の方で美容院を開いているんです。
直接会うのは......結婚式以来ですね(苦笑)」
「そうだね(苦笑)」
「......。」
団司は再び眉間にシワを寄せた。