第11章 ♡Story３５♡　恋愛禁止の理由

「家族のように、大切にしていたんですね......チエコさんを......」



「......あぁ。」



「でも、みんながみんな、チエコさんとは違いますよ......。
シオンさんと小鳥遊さん、そして百合ちゃんも




"チエコさんと同じじゃない。"




みんな、恋愛にも囚われずちゃんと自分の仕事と向き合っていたじゃないですかっ



百合ちゃん、ドラマの主演が決まった時凄く迷ったと思います。
けどちゃんと自分の仕事と向き合ってあの成功を収めることができたんです。



僕が思うに、3人は仕事と恋愛を両立できていたと思いますよ......。」



「......。」



「だから、みんなをチエコさんにだけ重ねないでください......
中には恋愛重視してしまう人もいます、でもそうじゃない人だって沢山います。

百合ちゃんもその一人です......僕思うんです、
彼女があんなに仕事をこなせているのは、






大切な人の存在がいるからなんだと思います。















大好きな人がいるから、頑張れるんです。」








「涼介......」



「......。」



栄吉と京子は涼介の話を静かに聞いていた......。