藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第11章 ♡Story35♡ 恋愛禁止の理由
「っそんなことが......っそれで!チエコさんは......どうなったんですか?」
「......残念だが、恋人もろとも数日後になくなってしまったよ......」
「っそんな......」
「"恋"、"恋愛"、"愛"というものはとても素晴らしいことだ......。だが、
時に災いを起こすこともある......」
「......。」
「チエコはまだ若かった......
仕事よりも恋愛に囚われてしまったの仕方のないことだった......。」
「......よくあることですよね。目の前の物事より、
恋人の存在が大きすぎて周りが見えなくなってしまうことあが......。」
(でも彼女は、百合ちゃんは、
チエコさんとは違う......)
「あぁ、恋の病というのは......本当に残酷だ。
一瞬にして未来が奪われてしまったのだから......」
「......でも、その話を聞くだけではチエコさん達二人の自業自得だと思います。
自分達の、ことしか見えていなかったように思えます.......。」
「そうだ、あの事故は二人が起こしたような、いや......
チエコ達が起こしたものだ。
スピード違反、信号無視なんてもってのほかだ......」
「......チエコさんは、運が悪かったのでしょうね。
もっと、マシな人がいればそんな出来事も防げてたかもしれないのに......」
「恋は盲目......本人達にとって、第三者の価値観は関係なかったのだろう......。」
「......。」
「......チエコはだな、
ちょっとした問題児でもあって視界に入れておかないと落ち着かない存在だった。
だが、モデルとしての才能は凄まじかった......人柄の性格は別だとしてな......」
「芸能界なんて、そんなものですからね......」
「確かに、百合と比べればチエコは本当に手の焼ける子だった......」
「......その分、思いれが深かった.....と、」
「あぁ、本当の娘のようにも思っていたよ......」