藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第11章 ♡Story35♡ 恋愛禁止の理由
支度を済ませた涼介は急いで車を出し、Annieへ向かった。
事務所は自宅から約20分ほどのところにある。
「......はぁ、憂鬱だ......」
涼介は車から降り、憂鬱なまま社長室に向かう。
「......ふぅ!」
__コンコン
「はい、どなた?」
社長室の中からは秘書の京子の声が聞こえてきた。
「っ山田です。お話があるということで伺いました......。」
「入りなさい。」
「はい。」
扉を開け、社長室に入る涼介。
「朝早くから、すまなかったな山田。」
「いえ.....ところで、お話とは?」
「......百合のことだ。」
「っ!」
(っやっぱり......)
涼介の嫌な予感は当たってしまった。
「その様子を見ると、やはり心当たりがあるようだな......」
「っ......」
(っそんな......)
「昨夜、うちの事務所にこんな写真が送られてきてな......
だが宛先不明、誰がよこしたのかわからない状況だ。」
「......まさか、柊さんとの?」
(柊さんとの件についてだったら、大丈夫だとは思うけど......)
「"最初は"そう思った......」
「最初は......?」
(最初はって、どういうことだよ......)