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それでも君がいい。
第10章 記録.10
「覚えててくれたの…?」
「もちろんよ!!当たり前でしょ」
ふふん、と得意げに微笑む。
「特製カレー、作ってあげるわ!!」
夏芽は僕が持っていた袋を取り、キッチンへと走った。
『夏芽様!!』
メイドも慌てて追いかける。
今日は嫌な事もあったけど。
なんだか、それすらも忘れられそうだ。
そんなハッピーな気分で、僕は自室へ上がった。
とりあえず、業務服に着替える事にしよう。
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