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それでも君がいい。

第1章 記録.1


「夏芽、七瀬さんはいつ来るの?」

「午後よ!楽しみね」

夏芽は嬉しそうに微笑む。
そうだね、夏芽にとって七瀬さんはかっこよくて優しくて素敵な人だものね。

こんな僕なんか、ただの世話係だね。

「じゃあ、綺麗なドレスを用意しなくちゃね」

「もぉ!いつも通りでいいわよ」

うふふ、と嬉しそうに笑う。
いつも通りでも可愛いのに...

「じゃあ、ドレス用意してくるから。何かあったらボタン押すんだよ?」

「分かってる~」

ヒラヒラとボタンを見せながら言う。
そして部屋を僕は出た。
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