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それでも君がいい。
第1章 記録.1
パタンッ....
「かなわないなァ...」
ドアに寄りかかり、うつむく。
あの笑顔が僕に向けられていないことぐらい分かってるのに。
僕の心は期待してる。
「僕って馬鹿だ」
そばで見守るぐらい、いいよね?
綺麗になる夏芽が七瀬さんのものになったあともその先も。
だって、僕は。
諦められないと思うんだ。
僕はゆっくりと歩き出し、衣装室へ向かった。
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