第6章 記録.6
「重い病気を患っていて、なかなかお友達も作れなくて。」
ベッドで寝そべる彼女は言った。
「そうか...」
「ねぇ、貴方。ここに住みなさいよ」
彼女はキラキラした目で言う。
「はぁあ?なんで」
「家のない貴方が、外で生き延びられる自信がないのよ」
確かにないけど。
「別に死んでもいいさ。俺なんて、死んでも誰も気づかない」
そう言うと、彼女は怒ったように叫ぶ。
「死んで気づかないだろうけどね!!健康に行きたくて、普通な暮らしがしたい人に対して、それは失礼に値するよ!!!」
なにそれ、
僕はポカンとしていた。