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それでも君がいい。

第3章 記録.3



「助けて、もう死んじゃう....っ...」

勢い良く流れる涙を懸命に拭きながら言う。
思わず僕も涙ぐむ。

「そんなこと、ないよ」

根拠のない言葉が出る。

「な、んで。そんなこと言えるのっ」

「夏芽が生きたいって思ってるんだと、信じてるからだよ」

「生きたいっ....」

夏芽。
僕だったら、君みたいに生きたいと願わないかもしれない。

だから。
せめて代わってあげたいと、願ってはダメだろうか。
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