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それでも君がいい。

第20章 記録.20



「僕の好きな人は、夏芽だよ。ずぅっと」

ニコッと微笑んだのに、夏芽はいきなり泣き出した。
どうすればいいのか分からなくて、あたふたする僕。

「えーっと、どうすれば....な、夏芽?」

「うわぁあああん」

「な、夏芽ぇ〜」

なんでそんなに泣くんだろ....
逆にショック...

「そんなにイヤだったんだね...」

「うっ、ちがうよぉ。嬉しくて泣いたの...」

しゃっくりを上げながらそう言う。
へへ、と照れながら僕は夏芽の頭を撫でた。
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