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それでも君がいい。
第19章 記録.19
「馬鹿らしいんですよ。母と父に何かを求めて期待するのなんて。今さら、ごめんねなんて心に響かないんです」
「瑛翔...」
「僕....」
瑛翔が自分の頬に触れる。
涙が、伝っていた。
「僕なんかじゃあ、夏芽姉さんの不安を取り除いてあげられないないんて....っ」
不安。
それはきっと瑛翔にもあったはずだ。
夏芽のそばで、笑って笑って。
僕は、何を見ていたのだろう?
「瑛翔....っ」
「もう、いいんですかねぇ...、僕はもう....」
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