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それでも君がいい。
第19章 記録.19
「母と父が来られたでしょう」
「うん、さっき会ったけど元気そう」
そう言うが、瑛翔の表情は暗いままだ。
「ここ、別宅なんです。本宅はここからかなり遠いとこにあるんです」
衝撃発言だった。
僕、知らなかった...
「なぜ夏芽姉さんを別宅に住まわせてると思いますか」
「療養のため、とか?」
瑛翔はその答えにフルフルと首を振った。
「病弱な夏芽姉さんを、世間から隠すためです」
「....え?」
瑛翔の目は、少しうるうるしていて。
今にも泣きそうだった。
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