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それでも君がいい。
第19章 記録.19
夏芽の部屋に戻る途中、ベランダに出ていた瑛翔が居た。
「....はぁ」
ため息をつき、俯く瑛翔。
「瑛翔?」
思わず声をかける。
振り向いた瑛翔は、ああ、と声を漏らした。
「どうした?」
「....いえ、少し」
なにか、不安な事でも...?
瑛翔の横に座る。
「夏芽姉さんのことです」
「夏芽?」
こくんと小さく頷いた。
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