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それでも君がいい。
第2章 記録.2
「翔馬、かけすぎよ」
「え、」
同じ花ばかりに水をかけていたことに気づく。
慌てて他の花に水をやる。
「まったく。ぼーっとしないの!」
「ご、ごめん。それより、咲紀。ここで何してんの?」
「暇になったから来たのよ、ダメ?」
ダメ?って。
「別に構わないけどさ」
咲紀はここのメイド。
暇になることはあまりないんだけど。
何百人と居ればさすがに暇になるんだろう。
「お悩み中~?」
咲紀がわざとらしく語尾をのばす。
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