• テキストサイズ

キュウビノキツネ

第4章 街へ






ゼロがそう言った直後。

がんッという音と、


「~~~~~~!!!」


誰かが悶絶する気配と、


「馬っ鹿お前、音立てんな!!」


先程の音より大分大きな声がした。


「馬鹿はどっちだよ……」


そう呟いたゼロは扉へ歩き、勢いよく開けた。
そして未だに悶絶していた人物へと扉が迫り――


「~~~~~~~~!!!」


結果、扉の前にいたロウが再び悶絶することになった。






「……で、あれだ」


結局、聞き耳をたてていた事がバレたリトとロウは、ゼロの部屋へと招き入れられていた。
しかも再び正座。
そしてゼロが口を開いた。


「お前ら、殴られたいのか?」

「いやいやいやいや!!!」


即座に首をぶんぶん振って否定する2人。


「だいたいリトが気になるから聞きに行こうって」

「ロウだって乗り気だったじゃん!!」


またぎゃーすかと言い合う2人に、ゼロは一言端的に「気になるんだろ?」と言った。


「丁度いい。お前らも聞いとけ」


そして、再び話を続けた。










/ 19ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp