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キュウビノキツネ

第4章 街へ





「街、ですか?」


突然の言葉に、リンネは目を瞬かせた。


「いずれ、お前も仕事に連れて行くつもりだからな。その時迷子になられても困るし、今のうちに慣れておいた方がいいだろう」


無理にとは言わないが、と顔をほんの少し歪めて言う彼女に、リンネは気になっていた事を聞いた。


「私は構いませんけど……これはどうするんですか?」

「隠せ」

「無茶です」


彼女がこれ、と指差したのは、狐の耳と九本の尻尾だった。


「無茶ってほどでも無ぇさ」


そう言ってゼロは笑って見せた。









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