第3章 それぞれの想い
「カンパ~イ‼」
横「やっぱ、仕事終わりの1杯は最高やなぁ~」
「毎度毎度人の家に集まって…暇人なの??」
横渋「暇やで‼」
村「(笑)」
「いゃいゃ…すばるは分かるけど、横とヒナちゃんは暇じゃないでしょ」
横「ちゃんが寂しい思いをしてるんやないかって心配できたったんやん」
「それはそれは、お心遣いありがとうございます」
村「横は、それだけやないねんで」
「どしたん??」
渋「ちょっと前に彼女と別れてん」
「なんで!?あんなに仲良くしてたのに??」
横「まぁ…色々あってん。」
「浮気がばれたん??」
横「ちゃうわアホ‼しかも、誰と浮気すんねん‼」
渋「??」
横「アホ言うな‼それやったら、ヒナも一緒やんけ‼」
村「俺??俺はちゃんと大切な幼なじみがいるってゆうてるし」
「それで彼女は容認してるの??」
村「まぁ最初はケンカになったけど、幼なじみやからってわかってくれてん」
渋「いい彼女やな」
「で?横はなんで別れたん??」
横「……ずっと忘れられへん人がおんねん」
「えっ…」
村「いつから??」
横「就職してすぐに付き合った人。でも、お互いに仕事に必死になりすぎてて、自然消滅みたいになってしまっててん。それから何度も違う人と付き合ってんけど、その人と重ねてしまってる自分がおって…。こんなんじゃアカンって思ったから別れてん」
「その人に連絡とかしないの??」
渋「そうやで。あっちだって待ってるかもしれんやん」
横「そうなんかなぁ…。でも、拒否されるのが怖くて連絡できへん自分がおんねん」
「横って、そんな弱気だったっけ??」
村「そうやで。連絡先知ってるんやったら、まず行動してみな」
横「まぁ俺の話しはええから。すばるはどうなん??」
渋「俺??」
横「クリスマス、どないするん??」
渋「一応、ゆっくり話しできるところ探してんけど、遅くなるやろうから予約したりとかはせんでもいいかなって思って」
「大丈夫なん??」
渋「何がや??」
「何がって…デートなんて久しぶりなんじゃない??」