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クリスマスの魔法

第1章 何気ない日々


ガラガラ…

「う~ん…いい天気」

村「おはようさん」

「おはよう。今からランニング??」

村「そうやで。1日でもサボるとなんかイヤやねん。は、また徹夜してたんか??」

「そう。今年、クリスマスのイベントあるじゃん?そのメインのオブジェを任されてるんだけど、なかなか完成に近づかなくて」

村「あんまりムリすんなよ。ところで…いいんか??」

「なにが??」

村「何がって…すばるのことやん。マドンナと過ごす約束してるんやろ??お前はそれでええんか??」

「いいもなにも…すばるは私のことをそういう風に見てないんだよ。私の気持ちを言ったところでそういう風にならないって分かってるもん。」

村「そんなん、分からんやろ。少しは気にしてくれるかもしれんへんやん」

「いやいや…それはない…と思う。それに、すばるはマドンナのこと、本気だし」

村「まだクリスマスまで時間があるんやから、なんとかなるやろ」

「すばるの気持ちが分かってるからいいの。それに…」

村「それに??」

「…それに、クリスマスに私はいないかもしれないし」

村「は!?」

「みんなに言ってなかったんだけど…夏にコンテストに作品出したの覚えてる?結果がそろそろ出るんだけど、もし賞が取れたらアメリカで本格的に作品作りができるみたいなんだよね」

村「…」

「まぁ、どうなるか分からないんだけどね」

村「…そっか」

「もしそうなったときは、ちゃんと私の口から伝えるから」

村「分かった。…ほな行ってくるわ」

「気を付けてね~。さてと、私も用意するか。」
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