第5章 溢れる想い
渋「マジでか!?よかったやん‼」
村「あの夏に出したやつやろ??すごいやん‼」
「私だって、やればできるんだから」
村「で、行くんか??」
渋「行く?どこへ??」
「アメリカ。金賞取ったら、本格的に作品作りできるんだって」
渋「すごいやん‼」
「でも…アメリカに行くと最低でも3年は帰れないんだって」
渋「は??3年??」
「うん。そんなに簡単なことじゃなくて…」
村「3年かぁ…行くんやろ??」
「…うん…でも…」
渋「でも??」
「…や…なんでもない‼」
渋「アメリカかぁ。ずっとの夢やったもんな。ホンマよかったやん‼お祝いしようや‼」
「お祝いなんていいよ。どうせクリスマスケーキ買ってくるんでしょ」
渋「ばれたか(笑)」
村「そこはちゃんとしたやつ買うたり」
「(笑)」
渋「ケーキに変わりないんやから、我慢せい」
「仕方ないなぁ…」
村「我慢すんねや」
「一番高いのにしてよ」
渋村「(笑)」
「そうだ‼あのイベントのチケットあるんだけど…いく??」
村「俺、イヴは予定あんで」
「それくらい分かってるって。23日のチケット」
渋「おっさん2人で行って、どないするねん」
「大丈夫だって。23日はプレス関係と会社の人が呼んだ人しかいないし」
村「それなら、行っても大丈夫やな」
「チケット渡しておくから、ちゃんと来てよ」
渋村「分かった」