第4章 夢への扉
12月20日
「もう少し右側にお願いします‼」
「この辺でいいですか??」
「そこで固定してください‼」
マドンナ「ギリギリセーフってとこ??」
「間に合ったからセーフでしょ(笑)」
マドンナ「相変わらす、ヒヤヒヤさせてくれるんだから」
「たまにはスリルも必要でしょ??」
マドンナ「だったら、他のことでお願いするわ」
「(笑)」
マドンナ「そう言えばコンクールの結果、そろそろじゃない??」
「今日発売の雑誌に載ってるはず」
マドンナ「見たの??」
「まだ。それどころじゃなかったし(笑)」
マドンナ「確かに(笑)」
「すみませ~ん‼照明の位置、見てもらえますか??」
マドンナ「は~い‼」
タタタッ…
「あとは、マドンナが上手くやってくれるから…すばるに連絡だけしておこっと」
カチカチ…
【やっと一段落ついたよ。いつにする??】
【おつかれさん。明日の夜とかどない??】
【ok。駅で待っておくね】
【了解】
「よしっ」
「さん、結果が載ってるのってこの雑誌ですよね??」
「そうだよ」
「見てみましょうよ‼」
パラパラ…
「…ウソ…」
【金賞 】
「スゴいじゃないですか‼これで、留学出来ますよ」
「う…うん…」
マドンナ「どうしたの??」
「さん、金賞だったんですよ‼」
マドンナ「、おめでとう‼」
「ありがとう」
マドンナ「アメリカ、勿論行くんでしょ??」
「…そうだね。ずっとこのために頑張ってきたんだし」
マドンナ「でも…出発って…」
「…24日」
マドンナ「そっかぁ…。ここのことは任せて‼安心して行ってらっしゃい」
「ありがとう(笑)」
こんなにも早くに別れの時がくるなんて…。