第4章 夢への扉
「おはよう」
「ヒナちゃん、おはよう。あの2人は??」
村「まだ寝てんで。昨日、大分飲んでたから起こすのやめてん」
「起こしても残念なことになってそうだよね(笑)」
村「(笑)」
「そう言えば、ヒナちゃんは横の忘れられない人って知ってるの??」
村「いや、知らん。横は、そう言うところ秘密主義やから」
「そっかぁ…。でも、あれだけ横が悩むってことは本気で恋してたんだね」
村「せやなぁ…」
「横も幸せになれればいいね」
村「は?」
「私??」
村「おん。せっかくデートできるように仕向けたんやから、少しは頑張ったら??」
「いゃいゃ、明らかに実験台じゃん。そんなんで、どう頑張るの??」
村「可愛い格好して、好き。って言ったらええねん」
「すばるの気持ちはマドンナにあるのに??」
村「普段と違うの姿見たら、心変わりするかもしれんやん」
「すばるに限って、それはない」
村「そうか??」
「そうです(笑)」
村「そのオブジェ、そろそろ出来上がるな」
「うん。でも、マドンナに私の願いが弱いって言われた」
村「願い??」
「イベント全体のテーマが願いで、このオブジェもその1つなの。みんなの願いでこのオブジェは光輝くんだけど…私の願いがたりないんだって」
村「それって、マドンナにの気持ちを気付かれてるんやない??」
「私の気持ち??」
村「そう。建前ではみんなが幸せになることが願いって言ってるけど、本音は違う」
「建前じゃないし」
村「それやったら、俺の願い言ってもええか??」
「今!?」
村「俺の願いはが幸せになること」
「……」
村「ずっと一緒におったからこその俺の願いやで。そろそろ、も幸せになってもええんちゃう??」
「…ありがとう。でも、やっぱり私の願いはみんなが幸せになることだよ‼ヒナちゃん、そろそろあの2人おこしても起こしてもいいんじゃない??」
村「…せやなぁ。起こしてくるわ」