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黒バス:恋愛小説

第1章 実渕玲央:金曜日の事情。




「今日はラストまでなの。」


あがるのは3時過ぎになりそうよ、とお酒を作りながら玲央ちゃんが呟く。


金曜日にラストじゃない日なんてないくせに。


私は興味なさげにそれに答える。


「今日は家に帰らないって言ってあるの。」


「そう。じゃあこれ預かっててくれるかしら。」


すっと玲央ちゃんの手が伸びてきて左手の上に重ねられる。


冷たい金属の感触。


多分マスターも知らない、私と玲央ちゃんの秘密。

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