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黒バス:恋愛小説
第1章 実渕玲央:金曜日の事情。
ふいをつかれて引き寄せられた右手と、耳元で囁かれた言葉に背中がぞくりとする。
「…違法行為ですよ、店員さん。」
玲央ちゃんならそういうお店でも働けそうだけど。
「お姉さんがあまりにもお綺麗だから。あと…。」
マスターからお酒もらっちゃ駄目って言ったでしょ。
自分の右手に視線を落とせば握らされた新しいお酒。
「さんのお酒は全部私が作ってあげるわ。」
「なにそれ。」
わけわかんないと呟いて私はそれを一口飲む。
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