• テキストサイズ

黒バス:恋愛小説

第1章 実渕玲央:金曜日の事情。




「うーん、やっぱばれてますよね。」


玲央ちゃんも気づいてるんだろうなと、カウンターへと戻ってくる彼を見る。


颯爽と歩いてくるだけの彼の姿も美しくて、さっきまで接客されてたテーブルの若い女の子は未だに騒いでいる。


右手に握ったグラスの中の氷が、からんと鳴った。


「どうしたの、そんな切なげな眼で私のこと見て。」


カウンターに帰ってきた玲央さんが私の目を覗き込む。


「んー別に。」


あっそう、と素っ気ない玲央。


「我慢できなくなったのかと、思ったんだけど。」


/ 43ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp