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黒バス:恋愛小説

第1章 実渕玲央:金曜日の事情。




面倒見のいい彼の傍は今では私にとってとても居心地のいい場所になってしまっていて、


「今週も疲れちゃった。」


なんて言えばよく頑張りましたって、私の欲しい言葉をくれるから抜け出せない。


「ねぇ、マスター。玲央ちゃんモテるでしょ?」


玲央ちゃんがここで働き出してもうすぐ二年。


初めのころからたまーに顔を出してて、最近では頻繁に通うようになった私はマスターとも顔馴染みで、このお店の人気者である玲央ちゃんは只今テーブル席の接客中。


「さんほど熱を上げて通ってる人は、今のところいませんけどね。」


そう言ってマスターから二杯目のお酒を受け取る。

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