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黒バス:恋愛小説
第3章 今吉翔一 : 君は知らない。
「えっと、先輩が…心配で。」
様子がおかしいことには気づいていた。
いつもにこにこしていて自分の感情なんて全く出さないのに。
「心配?はは、笑わせるわ。もう終わったんやで。」
声を頼りに目を凝らすと、ロッカーにつけた頭を両手で覆っている先輩の姿が見えた。
「先輩っ!」
慌てて先輩に駆け寄ると、ぐいっと腕を引かれて先輩の胸に飛び込む。
「それとも何?慰めてくれるん?」
「ひゃっ。」
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