• テキストサイズ

続きのシンデレラ

第4章 不思議な力 【Type O】


「できるよ。」
「…へ?」



智君に話を聞いてもらえただけで満足していた私は、唐突に聞こえた力強い返事に、間抜けな声を出してしまった。



「いつか絶対、できるよ。」



智君はそう言ってくしゃっと笑いながら、私の頭もくしゃっと撫でた。



「嵐って、やりたいこと、なんでも叶えられるグループなんだよ。」
「…すごいね。」
「うん、すごい。」



私と智君は、顔を見合わせて同じタイミングで笑い出す。
でも、さすがはリーダーと言いますか。
智君がそういうなら、実現するんだろうな、全曲ライブ。



「楽しみだな~、全曲ライブ。」
「その為にはまず、次の曲の振り付けを覚えないとね。」



先に立ち上がった智君は、私に手を差し伸べて微笑む。
私はその手を掴んで立ち上がる。



「頑張らせていただきますっ!」



いつもみたいに、自分で頬を叩いて気合を入れる。
今日はいつもより力が入る。
いつかくるその日の為に、まずは今日を頑張ろう。
/ 26ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp