• テキストサイズ

甘い彼にはご用心(サマーウォーズ)

第6章 緊急事態!





「『あの!』」


同時に声を上げた二人は、目を見合わせて笑ってしまった。

「お先にどうぞ」

『うん。じゃ、先に…。あのさ、高校の時の話なんだけど、侘助くんっていたじゃない?』

「あぁ、うん」

『同じ苗字だったし、親戚かなぁ…って、お風呂で思い出したの』

「…親戚って言うか、」

『ご、ごめんね!言いにくいことなら、今じゃなくてもいいんだ』


少し表情を変えた理一に、は直ぐ様反応した。

聞いてはいけない事を聞いたかもしれない。

そんな不安が、頭を過った。


「じゃ、今度二人っきりの時に、ね?」


理一が耳元で、少し色気のある声で囁かれはあたふたと焦ってしまう。

「それに、その着流し姿。凄く目の保養になるよ」

『ど、どこをどう見れば、保養になるんですか!』

「え、全部。括れた腰の辺りとか、衿元からいい匂いするし」

ばっ!、と音が出そうな勢いで首回りや腰を手でおさえた。

「本当なら、持ち帰りたいくらいなんだけど?」

その言葉に、今度は湯気でも出そうな勢いで顔が真っ赤になってしまった。それをからかうように、

「大丈夫だよ、今日はね。でも、二人っきりになった時は…」








"全部、見せてもらうから"








/ 19ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp