• テキストサイズ

甘い彼にはご用心(サマーウォーズ)

第6章 緊急事態!



その後、居間に戻ってきた二人をドンチャン騒ぎでお祝いした。夜も更けてきた頃…

『あ、あの…私そろそろ帰ろうかと思います』

「えっ!?今から!?」

『えぇ。明日は、10時から空手の教室が入ってますので』

「それなら、明日の朝に送ってってもらいなさいよ。理一に(ニヤリ)」

意味深い笑いをする理香に、おばあちゃんがコラ!っと、たしなめた。

「さん?」

『は、はい』

「貴女の事は、明日の朝に責任をもって送らせます。なので、今日は本当に遅い時間だから泊まって行ってくれないかい?」

栄の言葉には、わかりました、と頷いた。

「それなら、お布団ひいてくるわね。ちゃんは、客間でいいかしら?」

『はい』

「なんだ、理一と一緒じゃなくていいのか?」

その言葉に、顔がボッと赤くなった。

「いいかげんにしろ。エロ親父!」



ーーー



急なお泊まりにも関わらず、陣内家のみんなはとても歓迎してくれた。
そして、お風呂に案内してもらい着流しを貸して貰うことになり、一息ついた。


お風呂を上がると、理一が少し離れた廊下で待っていてくれた。

『待っててくれたの?ありがとう』

「いいや。今日は本当に、ごめんね。急に泊まりになっちゃって」

『ううん。こちらこそ、何から何までお世話になっちゃって…』

そこで、ふと二人は黙ってしまった。

/ 19ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp