第7章 小学校編-修学旅行-
志 「私最初の中学の時は、恋愛したり友達と遊んだりしたこと無いもんな~」
新 「志保・・・」
新一は志保の顔を覗き込んだ。志保の顔は少しさびしそうだった。
志 「でも、二回目の中学生活は楽しくなりそう~」
新 「なんでだ?」
志 「だって歩美や哀、小嶋君に円谷君、それに新一がいるから」
そういって志保は満面の笑みをした。その顔をみて新一はドキっとした。
新 (志保のこの顔がたまんなく可愛い)
志 「ねぇ新一~私もっと新一とこうしてデートしたい」
新 「そうだな~時には二人ってのもいいかもな~」
志 「約束だよ」
新 「あぁ、約束する」
志 「ねぇ新一・・・」
そう言って志保は新一の胸の中に飛び込んだ。
新 「お、おぃ志保・・・」
志 「新一、私新一の事好きだよ」
新 「志保・・・俺もお前の事好きだ」
志 「本当?」
新 「本当だ」
志 「じゃ証拠は?」
新 「証拠?」
志 「探偵なんでしょ、証拠をだしてよ。新一が私を好きな証拠」
(わかってよ・・・)
新 「証拠っていってもな~」
志 (鈍感なんだから・・・)
志保は新一の顔を見上げて目を閉じた。
新 「志保・・・」
(この体勢は・・・あれだよな・・・)
新一は志保の背中に両手を回した。そして唇を重ねた。
志 (うれしい)
新一は志保にキスをした。
志 「こんな証拠見せられたらしょうがないわ。でも二人めか・・・」
新 「なにが二人めなんだ?」
志 「ファーストキスは哀に取られたから」
志保はにっこり微笑んだ。
新 「え、ぇええ~、何で知ってるんだよ?」
志 「だから聞いたって言ったでしょ?」
新 「哀がそんな事言ったのか?」
志 「えぇ、歩美も知ってるわよ~」
新 「・・・」
志 「だって新一の態度わかりやすいよ~あんな態度とってたら誰でもわかるよ~」
新 「そんなにわかりやすかったか俺?」
志 「うん。探偵はポーカーフェースじゃなかったかしら?」
新 「まぁーな・・・」
志 「そろそろ帰りましょうか?」
新 「そうだな」
そういって志保は新一の腕をとった。
志 「ありがと新一」
新 「なんだよ急に?」
志 「なんでもな~い」
新 (女ってわからねーな)
こうして二人はホテルへ戻っていった。