第7章 小学校編-修学旅行-
小6ともなったら恋の一つや二つするものだ。
なので女子は新一と男子は哀、志保、歩美と一緒の班になりたいものが多かった。班は男3女3の6人。元太は少年探偵団はいつでも一緒だとか言っていつもの面子にこだわっていた。
新 「班なんてどうでもいいじゃね~か」
哀 「そうね確かに」
志 「なら哀は新一君と一緒じゃなくていいのね~」
哀 「そういうわけじゃないわよ」
志 「なんだ、ちぇ」
こうして中々決まりそうになかったが、光彦がいいアイデアを出した。班で一緒になるよりバスの席の方が一緒に話したりできる時間が多いといい必ず男女が横に座るようにするといい、しぶしぶみんなを納得させた。光彦はクラスの学級委員をしていた。しかし、その席ぎめもまたもめた。
今度は誰がどの席に着くかだ。
歩 「新一どうにかしてよ」
新 「なんでおれが」
哀 「女子はほとんどあなたの横がいいのよ、あなたが決めたことなら文句はないんじゃない?」
新 「まったく、しゃーねーな」
こうして新一が出した案は、先に男の席を決める、そしてその横を女子がくじ引きで決める。公平なやり方だ。これにはみんな納得した。そのかわりその女子の席のくじは新一が引くこととなった。まずは男の席が決まった。その新一は一番後ろの窓側になった。
新 「じゃ~はじめるぞ」
志 「新一~私を引いてね~」
先生 「こら阿笠、静かに」
歩美 「志保ちゃん」
哀 「まったく、同じ顔が嫌になるわ」
クジ引きが始まった。・・・・・・
新 「次、え~元太の横か」
新一がクジを引く。
哀 志 歩美 (引かないで・・・)
新 「え~吉田歩美」
歩美 「うわ~」
元太 「なんだ歩美その感じ」
歩美 「ごめ~ん元太君」
教室が笑いに包まれた。だんだんの席がうまっていく。最後の二席。後は、光彦と新一だ。女子は哀と志保だ。
志 「ねぇ哀、取引しない?」
哀 「取引?」
志 「どうせどっちかが新一の隣なんだよ、だから当たった方が行きか帰り好きなほう新一君の横に座る。外れても行きか帰りは座れるって事よどう?」
哀 「あなたって相変わらず、そういうのには頭が回るのね」
志 「で、どうするのよ」
哀 「そうね、いいわよ」
志 「なら交渉成立ってことで」
新 「じゃ、最後だな、え~~灰原哀」