第3章 本当の気持ち
その言葉を聞いて灰原の胸が苦しくなった。
蘭 「でもね新一はもういない…でもコナンくんの中には新一がいる…」
灰原はこの場から逃げたい気持ちになっていた。
蘭 「だから哀ちゃんにそれを言っとこうと思って」
灰 「えっ…どうして私に…」
蘭 「だって哀ちゃん、コナンくんの事好きでしょ?」
蘭は満面の笑みで灰原を見た。
灰 (私は…私は…)
蘭 「いいのよ、本当の事話して」
その優しく微笑み蘭を見て宮野明美とかぶって見えた。
灰 「私…私…工藤くんが好き…でもいつかはあなたの元に帰っていく、それが辛かった……そしてもう工藤くんが元の姿に戻れないと知ったとき少しうれしかった……でも…でも……」
蘭 「ねえ…哀ちゃん今から二人でコナンくんの所に行かない?」
灰 「えっ…」
蘭 「二人で告白しよっか」蘭は笑顔で言った。
灰 「え…でも私は…」
蘭 「私もね最初は諦めてたんだ、新一はもういない…でもコナンくんは新一、私今まで待ったんだもん、なら告白してそれでダメなら諦めがつくし、スッキリできる」
灰 「なら、蘭さんだけで…」
蘭 「だめ、だって哀ちゃんも好きなんでしょ?なら私みたいになってほしくないから…だから、ねっ」
そう言って灰原を車イスに乗せてコナンの部屋にむかった。