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歌とキセキ。

第1章 出会い


ある日の放課後、いつものように音楽室へと向かっていた。

? 「奏」

名前を呼ばれ、振り向くとあの人がいた。

「赤司くん!」

私は赤司くんが来てくれて嬉しくなった。

「練習は?」

赤 「今日はないんだ。ずっと音楽室に来たかったんだけど忙しくてね。なかなか来れなかった。」

「そうなんだ!赤司様は大変だね!」

最近、女子たちが赤司様!赤司様!と言ってはしゃいでいるのを聞いていたからちょっと呼んでみたW

赤 「やめてくれ、奏。その呼ばれかたは好きじゃない。」

あれ(°Д°)
機嫌損ねちゃったかな。

「ごめん..」

赤 「征十郎と呼んだら許そう」

「え?む、無理無理!恥ずかしいし!」

赤 「大丈夫。奏ならできるよ。」

赤司くんは私の頭を撫でてまるで子供をあやすように言った。
私の心臓は爆発しそうになっている(°Д°)

「征十郎...」

小さな声で呟いた。
これでも必死に言ったつもりです。

赤 「聞こえないよ?」

意地悪かー!?
そんな綺麗な顔して、意地悪するのかー!
私は速まる心臓を落ち着かせ、心を決めた。

「征十郎!」

赤司くんは笑って頭を撫でてくれる。

赤 「よくできました。」

赤司くんをからかうことは絶対にもうやめよう。
勝てる気がしない(´д`|||)

赤 「これからずっとそう呼ぶんだよ?」

「は、はい。」

赤司くん、いや征十郎は行こうと言って音楽室に向かった。
私は彼の背中を見つめた。
初めて会った時のことを思い出す。
あの背中にどれだけ大きなものを背負っているんだろう。

赤 「奏?」

「あ、ごめん行こ!」

いつか話してくれるといいな。

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