第3章 突き進め！！苦難なお笑いの道へ～

ネタ見せのあとは先輩達の講義へと移りました。
「ネタを見て少しでも笑ってくれたかな？さてここからは講義に入りたいと思います。」
うたちゃん先輩が星男先輩と教壇に立ちました。
「折角僕らが来たので吉田講師のように気難しい話だけは避けようかなと思います。なので楽しく出来たらいいな。いたらないところがあったら済みませんがよろしくお願いします。」
こうして先輩たちの講義は始まりました。まず始めにうたちゃん先輩が話してくださりました。
「まず、若手になるであろう君達に言っておくのですが養成所を卒業したからといって直ぐに売れるわけじゃないんです。実はこれは私の実体験にもなるんですが非常に私は浮かれてしまう性格でしてね。養成所を卒業できたことに気が抜けてしまい３kgも太ってしまいました。養成所を卒業できたら直ぐに売れるであろうという勘違いでコンビニでポテトチップスを７袋購入して食べていたところ太っちゃったんですよね。なので、みなさんにも気をつけて欲しいのですが○○だろうというのは間違っています。車の教習所でも同じことを言われているかと思いますが○○だろう～ではなく、もしも○○だったら～という考え方に変換して頂きたいのです。私達の頃より今の養成所の子の方が逆にしっかりしてるのかもしれませんね。養成所を出ても必ずしも直ぐに売れるとは限らない、そのためにはきちんと貯金をしておくことや親にも言った方がいいのかな？私の場合は親に心配をかけまいと養成所を出てからは”売れてるから大丈夫”とデマを吹き込んでおりました。今はちゃんと報告しているのですがね（笑）みんなはくれぐれも私のような人にはならないでくださいね。」
先輩の言葉一つ一つが身にしみるようでした。次に星男先輩が話をしてくださりました。